1. VTuber・VTuber事務所とは？

1.1 VTuberとは？

VTuber（バーチャルYouTuber）とは、バーチャルなキャラクターを使用して動画配信やライブストリーミングを行うYouTuberのことです。VTuberはアニメ風のキャラクターや3Dモデルなどを使い、配信者自身の姿や声を用いてコンテンツを制作します。ゲーム実況、雑談、歌配信など、様々なジャンルの動画やライブを行い、視聴者との交流を楽しむのが特徴です。

VTuberという概念が誕生したのは、2016年頃です。そのきっかけとなったのが、「キズナアイ」というキャラクターの登場です。キズナアイは、初めて「バーチャルYouTuber」と自称し、YouTube上で活動を開始しました。彼女は、CGアニメーションのキャラクターとしてリアルタイムに視聴者と交流し、ゲーム実況や雑談などの動画を配信したことで大きな注目を集めました。

キズナアイの成功をきっかけに、VTuberという新しいエンターテイメントの形が広まりました。その後、多くのバーチャルキャラクターがYouTubeでデビューし、VTuberというジャンルが確立されていきました。VTuberは、アニメ文化やゲーム文化との親和性が高く、特に若い世代を中心に急速に人気を博しました。

1.2 VTuber事務所とは?

VTuberの活動が広がる中で、VTuberを専門的にサポートする事務所が次々と設立されました。VTuberの事務所は、VTuberとして活動するクリエイターをサポートする組織や会社のことです。事務所は、VTuberのキャラクターデザイン、プロモーション、マネジメント、技術サポートなどを提供し、活動を円滑に進めるための様々な支援を行います。初期のVTuberたちは個人で活動することが多かったものの、次第にプロフェッショナルな支援が必要とされるようになり、VTuber事務所の役割が重要視されるようになりました。

最も代表的なVTuber事務所として、「にじさんじ」と「ホロライブ」が挙げられます。にじさんじは2018年に設立され、多くの人気VTuberを輩出してきました。ホロライブも同様に、国内外で人気を誇るVTuberグループを抱えています。これらの事務所は、キャラクターデザイン、3Dモデルの制作、マーケティング、配信の技術サポートなど、VTuber活動のすべての側面を包括的に支援しています。

2. VTuber事務所に所属するメリット・デメリット

VTuber事務所に所属する主なメリットは以下の4点です。

VTuber事務所に所属する主なデメリットは以下の4点です。

3. VTuber事務所おすすめ一覧10選！｜特徴や所属VTuberを紹介

ここでは、人気の高い大手VTuber事務所を10つ紹介します。VTuber事務所ごとの特徴や、所属しているVTuberもあわせて紹介しますので、VTuber事務所へ所属することを検討している方は参考にしてください。

3.1 NIJISANJI Project（にじさんじプロジェクト）

NIJISANJI Project（にじさんじプロジェクト）は、日本のバーチャルライバーグループであり、VTuber（バーチャルYouTuber）をプロデュース・サポートするプロジェクトです。にじさんじプロジェクトは、2018年に「いちから株式会社」（現：ANYCOLOR株式会社）によって設立されました。主にYouTubeを活動の場として、ゲーム実況、雑談配信、歌配信など、幅広いコンテンツを提供しています。

NIJISANJI Project（にじさんじプロジェクト）は、VTuber業界の中でも特に規模が大きく、多様なコンテンツを提供しているため、幅広いファン層に支持されています。

3.2 hololive production（ホロライブプロダクション）

hololive production（ホロライブプロダクション）は、日本を拠点とするバーチャルYouTuber（VTuber）グループを運営するプロジェクトであり、カバー株式会社（COVER Corporation）によって運営されています。2017年にスタートし、以来急速に成長し、世界的に有名なVTuber事務所となりました。

hololive production（ホロライブプロダクション）は、VTuber業界のリーダー的存在として、多様なコンテンツと革新的な技術を駆使し、国内外で大きな人気を誇っています。

3.3 ぶいすぽっ！

ぶいすぽっ！は、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）グループで、主にeスポーツやゲーム実況に特化した活動を行うことを特徴としています。正式名称は「ぶいすぽ！許諾チーム」であり、活動の中心はYouTubeでのライブ配信や動画投稿です。

ぶいすぽっ！は、ゲーム好きな視聴者を中心に支持を集めており、eスポーツやゲーム実況に特化したVTuberグループとして、独自のポジションを確立しています。スキルフルなプレイと楽しい交流が魅力で、ゲームコミュニティ内での影響力を拡大し続けています。

3.4 Re:AcT（リアクト）

Re:AcT（リアクト）は、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）プロダクションであり、主にVTuberのプロデュース、マネジメント、サポートを行っています。Reは2017年に設立され、以来、多くの個性的なVTuberを輩出し、活動を支援しています。

Re:AcT（リアクト）は、VTuberのプロデュースと音楽活動に特化したプロダクションであり、個性的なVTuberたちがさまざまなコンテンツを通じてファンと交流しています。特に音楽活動を重視している点が他のVTuberプロダクションとは一線を画しており、音楽好きなファンからの支持を集めています。

3.5 ななしいんく

ななしいんくは、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）プロダクションで、主にバーチャルアイドルやVTuberのプロデュース・マネジメントを行っています。ななしいんくは、2019年に設立され、比較的新しいながらも急速に成長し、多くのファンを獲得しています。

ななしいんくは、アイドル活動を中心としたVTuberプロダクションで、歌やダンスを通じてファンと繋がりを深めることを重視しています。若いプロダクションながらも、バーチャルアイドルの分野で急速に成長を遂げており、今後の展開が期待されるプロジェクトです。

3.6 Neo-Porte（ネオポルテ）

Neo-Porte（ネオポルテ）は、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）プロダクションで、2022年に設立された比較的新しい事務所です。Neo-Porteは、VTuberのプロデュース、マネジメントを行い、所属タレントが多様なコンテンツを提供できるようサポートしています。

Neo-Porte（ネオポルテ）は、新しい世代のVTuberを輩出するプロダクションとして、最新のトレンドに敏感なコンテンツを提供しています。特にゲーム分野に強いタレントが多く、eスポーツやゲーム実況を中心とした活動で注目されています。新しいファン層に向けた斬新なアプローチが特徴で、今後の成長が期待されるプロダクションです。

3.7 あおぎり高校

あおぎり高校は、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）グループで、主にYouTubeを活動の拠点としています。このグループは、バーチャルな高校生キャラクターたちが中心となり、学校をテーマにしたコンテンツや、バラエティ豊かな配信を行っているのが特徴です。

あおぎり高校は、学校をテーマにしたVTuberグループとして、バラエティ豊かな配信と親しみやすいキャラクター設定で人気を集めています。特に若い視聴者層に支持されており、メンバー同士のコラボレーションやユーモアに富んだコンテンツが魅力です。

3.8 のりプロ

のりプロは、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）プロダクションで、元々は人気VTuberである「犬山たまき」が中心となって設立されたグループです。正式名称は「のりプロダクション」ですが、一般的には「のりプロ」として知られています。

のりプロは、犬山たまきを中心とした個性的なVTuberグループで、ユーモアに富んだ多彩なコンテンツを提供しています。ファンとの強いつながりを大切にしており、楽しく親しみやすい配信スタイルが魅力です。特にメンバー同士の仲の良さや、ファンコミュニティとの交流が特徴的なプロダクションです。

3.9 .LIVE（どっとライブ）

.LIVE（どっとライブ）は、日本のバーチャルYouTuber（VTuber）グループであり、アップランド株式会社が運営しています。このプロダクションは、特に「アイドル部」というユニットで知られており、個性的なキャラクターたちが多彩なコンテンツを提供しています。

.LIVE（どっとライブ）は、アイドル活動をテーマにしたVTuberグループであり、特に「アイドル部」のメンバーが中心となって活動しています。3D技術を活用した高品質なバーチャルライブや多様なコンテンツが特徴で、ファンとの深い交流を大切にしています。幅広いジャンルの配信と親しみやすいキャラクターで、多くのファンから支持されているプロダクションです。

3.10 ミリプロ（Million Production）

当初個人勢として活動をしていたバーチャルYouTuber・甘狼このみが発起人・主宰となり、2023年4月1日付けで「VTuber事務所」として運営を開始した。事務所名の「Million」の由来として、無数の可能性を秘めたタレントたちが飛躍するサポートをしたい、という想いが込められている。

一気に大勢のタレントを追加する予定はなく、「原則1名ずつ加入」の方針をとっている。とても仲良しなメンバーが集まり特に上下関係もないが、デビューしたメンバーへは「全員デビュー1年でチャンネル登録10万人を目標」に、事務所として全力でサポートする。

まとめ

VTuberとして活動する際、事務所に所属することには多くの利点があります。例えば、無償で高品質なアバターやキャラクターを提供してもらえるほか、撮影や配信に必要な機材の貸し出し、活動中のトラブルサポートなど、さまざまな支援を受けられる点が挙げられます。これにより、個人では難しい高クオリティなコンテンツ制作が可能になり、活動の幅が広がるでしょう。

しかし、事務所に所属することには、注意が必要な面もあります。事務所によっては、収益の一部を事務所に支払う必要があったり、事務所の方針に従わなければならなかったりするため、自由な活動が制限されることがあります。また、中には悪質な事務所も存在するため、契約前には事務所の実績や評判、会社概要などを慎重に確認し、信頼できる事務所かどうかを見極めることが重要です。

VTuberとしてのキャリアを考える際には、自分の目指す活動スタイルや方向性に合った事務所を選ぶことが、成功への大きな一歩となるでしょう。しっかりと情報収集を行い、信頼できる事務所を見つけることが大切です。